2012/09/15

残波岬灯台



バスの終点、「読谷バスターミナル」はバスのUターン・ループを備えていたが、乗ってきたバスが引き返していくと人影が全くなくなり、周囲には店のようなものも何もなかった。

しかたなく張り紙の番号を見ながら携帯タクシーを呼び出し、バス停のベンチでぼんやり晴れた空を眺めてまっていると、やがて浅黒い顔の年配の運転手が乗るタクシーがやってきた。

「どこ行くの?」

実は読谷まで来たからにはクリスチャン・スクールとは別にもう一つ行きたいところがあった。

「・・・・とりあえず残波岬まで、行ってもらえますか」

読谷というところは沖縄本島の中央部から西側に飛び出ており、その先端が残波岬。運転手が連れて行ってくれたのはその先端にある残波岬灯台だった。

灯台は断崖のやや内側にあり、周囲は簡単な柵で囲われているが、柵の中では海がよく見えない。他の観光客にならって柵を乗り越え、「ごおーっ」と吹きつける潮の香が強く混ざった海風に逆らって、ごつごつした岩の上を歩いていくと、沖縄特有の色の濃い青い海原が現れた。


海の向こうに見える陸地は本部半島であろう。今回は時間がないので昔、海洋博の会場があった本部(もとぶ)まで行くことはできない。

僕は子供心にもあこがれだったあの白いアクアポリスの姿を心に想い浮かべながら海の向こうを眺めてしばし立ちつくした。

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